Wordで見出し付き囲み枠(罫線機能と図形を使う)

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Wordでこういう作るのに時間がかかったのでまとめておきます。

テキストボックスを使わずに実現しました(図形に文字を入力することもしません)。 

 

この記事ではやり方のみ紹介します。

ややこしいWordの「罫線」「塗りつぶし」機能まわりについての解説を別記事にまとめましたので、仕様が気になる方はそちらも参照してください。

kagan.hatenadiary.jp

 

使用バージョン:Word 2013(Windows

 

 

目次

 

 

2つのやり方

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見出しは1行のみ、文字にピッタリで問題ないという場合は(1)のやり方(文字に設定する方法)を参照してください。


余白を作りたい、2行以上入れたい、囲み文字と組み合わせたい場合は(2)のやり方(段落に設定する方法)を参照してください。


(1)文字にピッタリの枠でいい場合

1. 見出しの文字と中に入れる本文を用意します。
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まずは見出しの枠を作ります。

2.見出しの文字を選択。

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3. 「ホーム」タブ→「段落」グループ内「罫線」→「線種とページ罫線と網かけの設定」を開く

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4. 「罫線」タブ→「囲む」を選択→「設定対象:文字」を選択。
線の太さと色は好きなように設定。

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5. 「網かけ」タブに移動→「設定対象:文字」を選択、背景の色を「白」に設定して「OK」

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ここまでしたら見出しに枠がつくはず

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次は文章の枠を作ります。

6. 「挿入」タブ→「図」グループ内「図形」→「正方形/長方形」を選択。

(他の図形でも問題ありません)

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7. 文章を囲むように挿入

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8. 図形の書式設定から、「塗りつぶし:なし」に設定。

(線は好きな色・太さに設定)

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このままだと見出しの上に線が乗ってしまうはず。

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9. 図形の「レイアウトオプション」→文字列の折返しを「背面」に設定。

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できました。

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ちなみに、見出し枠の設定は「スタイル」に設定しておくと次回以降楽にできます。

スタイルの設定は、「ホーム」タブ→「スタイル」グループから行います。

枠を設定した箇所を選択→「見出し1」を右クリック→「選択箇所と一致するように見出し1を更新する」をクリック。

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これで次回以降はワンクリックで同じ枠を設定できます。

図形はコピーしてください。

 


(2)周りに余白を作りたい、囲み線と組み合わせたい、見出しを複数行にしたい場合

1. 見出しの文字と中に入れる本文を用意します。
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まずは見出しの枠を作ります。

2.見出しの文字を選択。

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3. 「ホーム」タブ→「段落」グループ内「罫線」→「線種とページ罫線と網かけの設定」を開く

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4. 「罫線」タブ→「囲む」を選択→「設定対象:段落」を選択。
線の太さと色は好きなように設定。

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「オプション」からは、文字との間隔(余白)を設定できます。
(こだわらなければそのままで問題ありません)

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5. 「網かけ」タブに移動→「設定対象:段落」を選択、背景の色を「白」に設定して「OK」

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ここまできたら見出しに枠がつくはず。だけど文字に対して長すぎます。

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枠のサイズを調整します。

6. 「ページレイアウト」タブ→「段落」グループ内「インデント」→インデントを設定します。

(もちろん、ルーラーや段落ダイアログから設定しても構いません)

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インデント幅によって、左右の端の位置を調整できます。

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なお、「中央揃え」を適用すると、この幅の中で真ん中寄せになります。

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次は文章の枠を作ります。

7. 「挿入」タブ→「図」グループ内「図形」→「正方形/長方形」を選択。

(他の図形でも問題ありません)

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8. 文章を囲むように挿入

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9. 図形の書式設定から、「塗りつぶし:なし」に設定。

(線は好きな色・太さに設定)

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このままだと見出しの上に線が乗ってしまうはず。

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10. 図形の「レイアウトオプション」→文字列の折返しを「背面」に設定。

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できました。

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 ちなみに、見出し枠の設定は「スタイル」に設定しておくと次回以降楽にできます。

スタイルの設定は、「ホーム」タブ→「スタイル」グループから行います。

枠を設定した箇所を選択→「見出し1」を右クリック→「選択箇所と一致するように見出し1を更新する」をクリック。

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これで次回以降はワンクリックで同じ枠を設定できます。

(ただし、インデント幅も引き継がれます。)

 図形はコピーしてください。